Middle#2 日本の教育に暗雲?世界が評価した〇〇
更新日:2022年10月14日
こんにちは!スマパルです!
前回のMiddleレベル1では、子供たちの伸ばし方・引き出し方の1つの方法や考え方をお伝えしました。
さて、今回は… お子さんをお持ちの保護者の方なら気になってくる、子供たちの将来について。
どうお考えですか?
たしかに、今はまだ遠い将来のコトかもしれません。
教育や学習は学校や塾にまかせている親御さんたちも、水面下で起きている日本の教育について考えていただけるきっかけとなれば幸いです。
この記事を読んで得られること
日本の教育×パルクールが最強なワケ
優秀な人が陥りやすい「自分探し」
ハーバード大学が評価した日本の教育制度は意外なアレ
ぜひご参考ください。
教育×パルクールで子どもも社会も変わる?
皆さんは、パルクールを何のために始めましたか?
子どもたちは何がよくてパルクールを始めたのでしょうか?
ご存知の通り、パルクールは高い場所から降りる、飛び移る、越えるなどを流れるように動きます。1つひとつの動きに効果的な方法があり、人が本来もつ運動機能を最大限発揮させるものです。
はじめは、「かっこいい」「やってみたい」というきっかけで始める方がほとんどかもしれませんが、回を重ねるごとにわかってくるのが、パルクールの本質にある心身の成長です。
これまでもご紹介してきた通り、パルクールでは、動くために“考える”必要があります。
『目の前の障害物を、どうやって乗り越えるのか?』
自分の思考力や問題解決能力が問われ、〇✕ではない回答をしなければいけません。
加えて経験のないことへの挑戦や、危険をはらむからこそ鍛えなければならない精神性も必要です。
それらパルクールの思考力や精神性が、日本の子どもたちに足りていない教育を補うことができると考えるのです。

日本は学力が高いはずが…「読解力」低下の暗雲
OECD(経済能力開発機構)が3年ごとに実施している学習到達度調査「PISA」はご存知ですか?
ふつうのペーパーテストとは異なり、学習に対する質問調査も行われます。

▼2018年の結果はこちら
| 読解力 | 数学的リテラシー | 科学的リテラシー |
1位 | エストニア | 日本 | エストニア |
2位 | カナダ | 韓国 | 日本 |
3位 | フィンランド | エストニア | フィンランド |
数学的リテラシーと科学的リテラシーが1位、2位と好成績であるのに対して、読解力は11位でした。
選択式で回答がはっきりと求められる数学と科学に対し、 読解力の調査は情報を探し出し、信憑性をはかる問題や、自分の考えを根拠をもとに述べる自由記述式の問題になります。
〇✕がつく選択問題に日本の子どもたちは優秀であるのに対し、自分の考えを述べなければいけない問題になると手がとまり、無回答者が続出したそうです。
当然の結果かもしれません。 欧米諸国は日本の授業形式とは違い、ディベートを数多く行います。
暗記系や教科書問題には強くても、自分で考えて行動する経験が圧倒的に少ないため、大きい枠に自分の考えを埋める問題に止まってしまうのです。
数学的リテラシーや科学的リテラシーが上位とはいえ、実は3分野ともに前年より低下傾向に…。
PISAですべてはかることができるわけではありませんが、教育先進国フィンランドは日本よりも学習時間が年間40日も短いにも関わらず上位にあり、さらに「幸福度ランキング」は5年連続1位にあります(日本は先進国最下位)。
暗記や計算式を覚え、答えを求めることに長けていても、AIにとって代わる時代がすでにきています。雇用も終身雇用が終わる未来もくるでしょう。
はたして、塾へ行き学力を上げて優秀な大学へ行き、ようやく初めて自分で将来を考えて決めた職場で働きつづけることが、本当に子どもたちが望むものでしょうか?
平和で豊かにも関わらず「自分探し」が続出中
学力・運動能力の成績が優秀で良い大学に入ったとしても、将来の志望先に苦労する原因が、読解力テストではかられた思考力や問題解決能力が養われていないからではないかと考えられます。
ここで、あるキャリアコンサルタントさんの話を紹介させていただきます。
就職活動や入社後の新入社員セミナー、転職活動などの相談を長年されてきた方から聞いた話です。
ある時、安定した公務員で働き、役職もある若い女性が、転職相談にきたそうです。
「安定した公務員で働いて、さらに役職があるにも関わらず、なぜ転職希望を?」
女性「確かに給料もそれなりにあるし、親も安心してくれている。でも…自分の意志がない、自分がないのです。このままそこで働き続けることにも疑問で、だからといって転職したいとかでもなく…自分が本当は何をしたいのかもわからない」
キャリアコンサルタントの方は、あくまでも転職の相談対応のため、それにこたえることはできません。しかし、最近こういった相談が増えているそうです。
『まず自分が何をしたいのか、どうしたらいいのかわからない』
しかし、このまま無気力で働き続けることも疑問だというのです。答えは自分のなかにあるのですが、それがわからない、若くて優秀な人がかなり多いと言います。

子どもだけではなく、これからの20代~30代の人も空欄を埋められないままでいるとなると、いよいよ日本の教育制度そのものに危機感を感じてくるのではないでしょうか?
海外が絶賛した日本の教育×パルクールで変える
ここまで日本の教育について疑問を呈してきましたが、
逆に教育先進国フィンランドやスタートアップ起業国アメリカが絶賛した日本の教育制度をご紹介します。
それは、給食・掃除当番!
多くの方は、「それ?」と思われるかもしれませんが、これはとても良い制度だとハーバード大学で評価を受けています。
海外では、昼食はカフェテリア形式だったり、親や自分で作った(というより用意した)パンとリンゴを食べる程度です。
また、掃除も学校が雇う(又は委託する)用務員の人がするため、ごみの分別もなければ綺麗に学校施設を使う意識も低いです。
その点日本は、給食も掃除も当番制で自分たちで用意をし、決められた時間にみんなで行います。その効果かはわかりませんが、日本人は列に並び順番を守ること、ごみは自分から拾って捨てる、それが自然にできています。
(大谷選手が落ちているゴミを拾ったことや、ワールドカップでサポーターがゴミを拾い集めていたことも評価されていましたね)
こういった、ずっと前から当然に行われてきたことを、大人になってからも忘れず、そして大事にしていく姿勢こそ日本教育のたまものではないかと考えます。
では、先述した思考力・問題解決能力・主体性はどうやって養えばいいのか?
その1つのツールとしてお勧めしたいのが、パルクールなのです。
今まさにJUMP&LEAP(SENDAIXTRAIN)の心身ともに鍛えることができるパルクールは、学校教育機関やスポーツ機関から強くご要望をいただいております。
遊び感覚で子どもたちが、障害をのりこえるために「どうしたいのか」「どうすればいいのか」「そのためにどうするのか」体感して学ぶことができるからです。
ぜひ、これらの活動も皆様にご理解していただき、日本の子どもたちの可能性を伸ばすパルクールにも注目していただきますよう、よろしくお願いいたします。

【これまでの実績】
学校法人ホライゾン学園
某仙台私立学園
某私立高校
全日本スキー連盟主催トレーニング などなど
まとめ
今回は、これから注目していただきたい日本の教育とパルクールのいい所どりをご紹介しました。
パルクールで子どもたちの精神性を鍛える
日本教育の欠点は水面下でおきている事実
給食・掃除当番×パルクールは最強タッグ
いまの時代、なにが正しくて何がいいのか、情報がありすぎるからこそ、わからなくなっています。自分で判断する力のない人は、根拠のない情報や時間の無駄でしかない話を収集してばかりで、何も行動できていないのではないでしょうか?
子供に限らず、大人ですら騙されたり、感化されやすい傾向にあることに不安を感じます。「金融もプログラミングも子どもに教えるべき」という意見がある一方で、「教師の負担をこれ以上増やせない」という意見。補い合えばいいところをなぜか、衝突してしまうのは非常にもったいない気がします。
自分の求める未来のために、どうしたらいいのか、どんな情報を得るのか見極める力や方法を世代や性別問わず、話を聞く時間もあるといいのかもしれません。
【次回予告】
Middle₋レベル3は、子どもたちの将来の夢ランキング上位にある「学校の先生」について配信していきます。
それでは、また♪
今回の参考文献:
「Google、ディズニーよりも働きたい教室」松田悠介
「北欧の教育最前線」北欧教育研究会編著