Middle#3 「優秀な先生ほどやめていく」いまのうちに見直すべき偏見と先入観

更新日:10月13日


前回のMiddle-レベル2では、日本の子どもから大人が抱える将来の悩みについて、日本の教育×パルクールで解決できる可能性についてご紹介しました。


では、教育を受けてきた皆さん、

学校の先生や習い事の先生をどう思っていますか?











保護者の方も教育に関心がある方も、いま先生をされている方も参考になる記事かと思いますで、是非ご覧ください。




​この記事でわかること

●先入観やちがいを認められない人々

●教育に欠かせないはずの先生の深刻な現状

●あなたも「社会化エージェント」であること



先生になるために何が必要?


以前少し話題となった話をご紹介します。 子育てで役立つ情報を発信する保育士YouTuber「てぃ先生」がTV番組でこんなことを言っていました。


SNSやニュースのコメント欄で『あいつ、子供もいないくせに子育てのアドバイスを送ってる』とか言ってくる人がいて…


これはネットでの中傷に近いものですが、学校の先生なども一部の保護者や周囲から言われることがあります。そのせいかSNSなどでは、てぃ先生の苦言に賛否両論がありました。


皆さんはこの話についてどう考えますか?





先生が結婚しているか、子どもがいるかどうかで差があるかはさておき、非常に視野がせまい考え方かと思います。 そもそも 先生は、生徒に学や教養・技術を教え、心身の成長・可能性を伸ばします

保護者は、我が子に生活習慣や良心を伝え、主に心の成長をはかります



相手も違えば、視点も異なります。


独身で、子どももいなければ、教育者としてふさわしくないのでしょうか?

教員免許や指導資格を持っていなければ、子育てに向いていないのでしょうか?



――「あなたは〇〇だからわからない」



人の見かけやプロフィールだけで聞く耳を持たないことは、とてももったいないことです。


余談ですが、先入観や偏見をもち、ちがいを認めることができない人は、IQ・認知能力が低いとカナダのブロック大学で明らかとなっています。 (これも良い悪いではなく、心理学の1つの参考となる知識として)



“いい”教師が増え、教師人口が減るワケ


みなさんは、「先生」になにを求めていますか?


学校の先生であれば、1日の大半を子どもと過ごしています。 だからこそ、先生の教育レベルや人間性などを気にされる親御さんも少なくないはず。


しかし、いま教師人口の減少、それに伴う学校教育の質の低下が問題視されています。

これは東京や大阪など都市部だけではなく、地方も(むしろ地方のほうが)状況が深刻となっているのです。


それは、教師の労働量と質が求められすぎたため、労働時間が過労死ラインを超えていることが大きな原因です。

研究機関「連合総合生活開発研究所」が今年5月~6月にかけて行った調査によると…

平日の一日当たりの労働時間は12時間余り、月当たりの時間外労働は123時間余りで、いわゆる「過労死ライン」とされる月80時間を大きく超えた

それにより、多くの問題が発生します。







このように以前から負担が大きかった先生の業務にさらに積み重なる要望…

クラブ活動・部活もやる、プログラミングも英語も、課外授業の準備、保護者・地域の対応、そもそもこれら国や教育委員会からの調査報告・まとめ



こうしてみると、子どもの教育のために「いい環境」「いい教師」ばかりをもとめる動きや、日本の教育システムそのものに疑問を感じます。




過労死ラインを超えるほどの業務を「やりがい」だけで皆さんは続けられますか?

「道路の歩き方」「箸の持ち方」「ご飯の食べ方」「礼儀」といった、もはや教育以前の生活習慣やマナーを先生に任せる必要がありますか?


身近にいる周囲の大人でも教えられることではないのでしょうか?





先生・親・地域も… 「社会化エージェント」としてのミッション


子どもは周囲のあらゆる物や人から学習します。

その「あらゆる物・人」=社会化エージェント、とよばれ議論されています。


先生は重要な存在ではありますが、学校の先生だけが学びではないのが教育です。

先生からすべてを学ぶわけではありませんし、学校や友達が全てではないのは、皆さんがいま大人になって生活できていることが何よりの証拠かと思います。


しかし、全てではなくとも一部であるため、その一部が増えれば増えるほど、自分が形成されていきます。







親も学校も習い事も地域もさまざまな学びや違いがあるからこそ、子どもの全てを形成できるのです。

さまざまな考え方の先生であればあるほど、違う学びがあればあるほど、アイデンティティーが、自分の主張ができます。


さらに、先生の教育負担を分散できる考え方です。企業や地域が、教育機関にかかわれる取り組みがより増えれば、教育分野への支援・投資が増える可能性もあります。





ちなみに… JUMP&LEAPのサービスは、階級制・昇級制ではありません

利用者自身がパルクールの何を目的としているのか、望むのか、でクラスを選ぶことができます。


そもそもパルクール自体が「自分がどうしたいのか」を考えることから始まります。そのため、子どもの年齢や性別、スキル・段階とは異なり、目的別のクラスとしました。